「市民と行政の協働を考える会」

「市民の自治と公共ホール」
講演者 福嶋浩彦氏(米子出身)千葉県我孫子市元市長 2010年消費者庁長官就任
2008年6月26日 米子市公会堂

2007年(平成19年)8月に「米子市公会堂の充実を求める会」を結成後、米子市側の『平成19年度予算に耐震強度の調査費を計上し、その結果を踏まえて公会堂のあり方を考える』との意向を踏まえた活動を計画していました。 しかし、結局19年度も20年度も耐震強度調査費は計上されませんでした。 そこで、「講演会で元気を!」と米子市出身で前千葉県我孫子市長の福嶋浩彦氏を招いて「市民の自治と公共ホール」と題しての講演会を開催しました。 さすが、一言ひとことが頷きの連続でした。

内容

■市民も自治の力を高めよう 福嶋浩彦・元我孫子市長
講演は、「地方自治」「市民自治」について語ることから始まりました。 地方の行政は国と違って、直接民主制が基本であること。 日常的な市民の直接参加、市長、議会、三者の緊張関係が大切で、市民の自立した活動が行政の下支えであり、市民自身も自治の力を高めていかなければならない。 地域に豊かな自治を創造していくためには、民も官も改革しながら連携していくことが必要。 と三期十二年の市長として市政を改革されてきた考え方、実践を話されました。

■公共ホールは単なる箱物ではない
米子市公会堂の問題については、公共ホールは単なる箱物ではない。 町創りの拠点になる開かれた場所であり、文化政策を作り発信していく場所でもある。 米子市公会堂はまさに「自治と文化の殿堂」といえるのではないか。

■立場を超えて
具体的な財源つくりの例をしめしながら終始一貫して強調された「意見の違う人たち、利害関係の異なる人たちと話し合い、自ら合意を作り出していくこと」の重要性を訴えられました。 会場からの質問に答えて、行政が一方的に公共ホールを廃止することは出来ないと明言された一方で、「公会堂を豊かに使っていく」ために、市民に知性、行動力、具体性が求められていると話されました。

■頑張って行こう!!
講演会に参加した人達から、違う立場の人たちとの話し合いを実現させていく必要性、募金活動、署名活動の提案、公会堂を大切にして存続させていけるよう頑張りましょう等の意見が寄せられました。